今回の記事では、2022年8月に僕が実際に利用した経験を基に、
FLIXBUSの実態とメリット、使い方
を紹介していこうと思います。
FLIXBUSの乗り方や評判を紹介している記事は他に多々出ていますが、2020年以降、コロナの影響もあり現在の乗車状況が想像しにくい部分もあると思います。
今回の記事は、2022年(以降)版ということで、実際これからFLIXBUSの利用を検討されている方は、是非参考にしてみてください!
ヨーロッパの移動で「FLIXBUS」が有効なワケ。
僕は前述した2022年の旅行の際、6回行った都市間の移動のうち3回で「FLIXBUS」を利用しました。
【理由①】そもそも、陸路のメリットは大きい。
これに関しては、以下の記事でまとめているので、併せて読んでみてください!
・【陸路vs空路】ヨーロッパでの都市間の移動はどちらが良い?
【理由②】電車を利用するよりも(基本的に)安い。
とにかく、長距離バスの移動は安いです。
ミュンヘン-パリ間の電車とバスの値段を比較してみます。
もちろんかかる時間や出発・到着時間によって値段は変わってきますが、バスの方が圧倒的に安いですよね。
ミラノ-フィレンツェのイタリア国内間の移動も見てみましょう。
こちらも、電車の方が2倍高くなっていますよね。
先ほども述べたように、チケットの値段は条件や場所による部分もあるので一概には言えませんが、一般的にバスの方が安いことが多いです。
【理由③】紙のチケットはいらない!スマホのQRコードを見せるだけで簡単に乗車できる。
これはヨーロッパで旅行をするうえで、結構大きなメリットだと思います。
日本だと、コピーをしようと思えばコンビニにあるコピー機を使ってすぐにできると思います。
しかし、ヨーロッパにはそもそもコンビニのようなものがあまりなく(スーパーはある。)、街中で気軽にプリントアウトが出来ません!
コピーをするためには、
・コピー屋に行く。
・宿泊先のホテルでコピーしてもらう。(出来るとどうかはわかりませんが、頼めばしてくれそうではあります。)
くらいしかありません。
と、なったときに確認メールに届いたQRのみで乗車できるFLIXBUSは非常に使い勝手が良いです。
他の長距離移動バスは、事前にインターネットでチケットを申し込んでも、紙のチケットを用意しないといけないらしいので非常に面倒ですよね。
【乗り心地はいいの?時間通りに来る?】実際に乗ってみた感想を正直に書いていく。
時間通りに来ることが多い。
僕は乗り継ぎも含めて、合計4回の乗車をしましたが、4回とも時間通りに来ました。
バスの遅延や時間の変更は専用のアプリで、確認することが出来ます。
僕の旅行のときはバスの到着時間が少し遅れることはありましたが、このアプリ内で変更になった時間は赤字で修正してくれていました。
なので、時間面に関しては、大きく心配することはないと思います。
バス停は都会だと大きくてわかりやすい。
バリ・ミュンヘン・ミラノといった大都市では、様々なバス会社が入り乱れた、専用のバスターミナルがあります。
大きな電光掲示板があるところもあり、仮にバスが遅延してもモニターで
- 何分遅れなのか
- 乗り場がどこに変わるのか
などを表示してくれるので、比較的わかりやすかったです。
こういった大きいバスターミナルは、近くにショッピングモールがあったり、バスターミナル内にトイレ(もちろん有料。¢50-60ほどです。)や自動販売機もあったりと比較的しっかりしています。
ただ客層は非常に幅広く、学生っぽい人もいれば、大きなリュックを背負い、あまり清潔感のないヒッピーのような人もいます。
また空気も悪く、匂いも良くないこともありアングラ感満載で、正直治安は良くないです。
一方で、非常にわかりにくい場所にバス停がある場合もあります。
僕がヴェネツィアで利用したバス停は、標識が置いてあるだけで、非常にわかりにくかったです。
今まで利用してきたバスターミナルはどこも大きかったので、初めてここを通り過ぎたとき、本当にここかどうかすごく不安になったのを今でも覚えています。
ただわかりにくいとは言っても、バス停には利用客が集まってくるので、そこまで心配する必要はないのかなと思います。
チケットは早く買え!!直前だとめちゃくちゃ高くなる。
チケットは早めに購入しておきましょう。
僕は一度バスの時間を間違えて、当日の乗車3時間前にオンラインでチケットを購入し直した時があるんですが、元の3倍ほど値段でした。
直前だと高くても売れるのでこういった値段設定になっているんだと思います。
買う際は、なるべく早めに購入しておきましょう!
予約時に、+€1を払って座席を予約しておくのが無難。
FLIXBUSの特徴として、€1を追加で払うことで席を指定できます。
逆に言えば、基本は自由席です。
僕が旅行に行く前に見た多くの記事では、
“席を予約する客は少ない”
ということが書かれていました。
しかし、これはコロナの影響かわかりませんが、実際は結構席を指定しているお客さんも多いなという印象を受けました。
僕も、途中で乗車されたお客さんに、
「その席、わたしが予約しているわよ」
と言われることがありました。
その時、僕は窓側に座っていて隣にも乗客がいたので、そのお客さんも
「まあいいわ」
という感じで他の席に座られましたが、
席を事前に予約しておく
のが無難だと思います。
また、逆も然りで、自分が予約してるはずの席に他のお客さんがすでにいる可能性があるのでそういうこともあるんだなと是非知っておきましょう。
バス内の雰囲気はどんな感じか。
バスは2階建ての超大型バスから、よくある観光バスくらいのサイズまで様々ですが、どのバスにもトイレはついていました。
座席の広さは、日本の観光バスよりも少しシートピッチが広いかなという印象。
基本日本人よりも大柄な外国人向けに設計されているはずなので、“狭い”と感じることはなかったです。
また一応、すべてのバスにWi-Fiは完備されていました。
Wi-Fiの質はバスによってまちまちでしたが、総じて快適に使えるレベルではなかったです。
ただ、バスには座席に充電ケーブルがあり、乗車中に充電することが可能だったのはすごくよかったです。
僕が乗った便の車内はうるさすぎず、比較的快適に過ごせました。
匂いの面も心配していましたが、僕は気になりませんでした。
たまにジャンクフードを食べる人の匂いなんかは気になりましたが、香水やら体臭やらそういったもので不快な気分になることはなかったです。
僕はバス中泊を3回行いましたが、3回ともしっかり眠ることが出来ました。
ただ、夜行バスなので走行中は車内の照明を落としてくれますが、途中バス停に泊まるたびに薄暗い照明が付き、車内が若干賑やかになりました。
運転手・添乗員は良くも悪くも自由気まま。
バスに乗る際には、チケットを見せてから、身分証としてパスポートを見せるのですが、多くの運転手が英語ではなく現地語でこの手続きを進めてきます。
基本的にバスに乗る際の流れは決まっているので、聞き取れなくてもなんとかはなりますが、トラブルにあったときはGoogle翻訳を駆使して乗り切りましょう。
僕はミュンヘンのバス停でスーツケースをトランクに入れる際にどこに入れるかを、(おそらく)ドイツ語で指示され、全く何を言っているかわからずにだいぶ困惑しました。
(最終的には、ジェスチャーなどを使って教えてもらい、何とかなった。)
また運転手が運転中に、
「次のサービスエリアでトイレ休憩にします。時間は10分です。」
みたいな感じで、急に休憩をはさんできたりします。
ただ、時間になって再出発する際に人数確認をしないので、しっかり時間を見ていないと置いていかれます。
バスが動き出した時に、モールから出てきて慌てて追いかけて何とか乗り込めましたが、自分の立場になって考えたら恐ろしいですよね……。
どうやって利用するの?
チケットは専用のアプリ/サイトで購入。
チケットの購入は、専用のアプリを使うのが非常に便利です。
このアプリで該当のチケットを選択、クレジットカード等から支払いをすると購入が完了します。
この際に、たまにチケットを送る先のメールアドレスの登録が上手くいけないときがあります。
僕は複数のメールアドレスを持っているので、色々アドレスを変えながら登録していたら、3回に1回くらいの確率で購入が出来ました。
メールを確認。当日にメールについているバーコードを運転手に見せる。
メールにはこんな感じで、PDFの確認チケットのようなものが付いてきます。
スーツケース1つで旅行されている方なら、追加料金なしでも十分に荷物は入ります。
その際にメールに添付された荷物タグをつけておくと、探す際に多少便利ですが、つけていなくても全然大丈夫です。
乗車までの流れ。
自分の乗るバスを見つけたら、
- チケット
- パスポート
を用意しましょう。
ヨーロッパには列を作って待つという文化があまりないので、様子を見て“行けそう!”と思ったら、運転手にチケットとパスポートを見せます。
オッケーと言われたら、荷物をトランクに入れるように言われるので、荷物がある人は入れましょう。
なにか、反対側を指しながらジェスチャーをされたら、そういうことだと思い、そこにしまいましょう。
降車後の流れ。
降りる際は、何か見せたりすることはありません。
自分のスーツケースを受け取り忘れないようにだけしましょう。
まとめ。
今回は、FLIXBUSについてのあれこれを、自分の経験を基に話していきました。
非常に使い勝手の良い最高のバスだと思うので、ヨーロッパへ旅行する方は是非この記事を参考にして、実際に使ってみてください!